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結婚式で招待するゲストを決めるとき、特に身近な血縁者は「親族」や「家族」と呼ばれます。
親族も家族も「自分にとって近しい人々」で、2つの線引きは自分や相手の立場によっても変わるため、招待するゲストの範囲をどこに設定するのか悩む新郎新婦の方は多いことでしょう。
家族や親族の結婚式に招待する方を決めるルールはありませんが、おすすめの決め方はあります。
今回は親族と家族の違いや、結婚式でどこまで招待すべきかについてご紹介します。
Contents
「家族」や「親族」という言葉は様々な場面で用いられ、場面によってもその対象範囲が異なります。
まずは「家族」から見ていきましょう。
結婚式での「家族」は新郎新婦と共に「主催者」のポジションとなり、一般的なゲストとは立場が違います。
特に新郎新婦の両親は主役のサポートはもちろん、相手の親族への挨拶周りや心配りなどする役割を担います。
兄弟姉妹も両親ほどではないものの、主催者の1人として相手親族と積極的にコミュニケーションを取っていくことが大切です。
家族は、人や状況によっても線引きが変わりますが、ここではイメージしやすい法律で規定されている「家族」を解説していきます。
民法の家族とは、自分が結婚していない場合、家族は親兄弟(兄弟も結婚していないもの)のみを指します。
[民法の「家族」―結婚していない場合―]
一方で自分が結婚している場合、家族は自分と配偶者、子どもがいれば、結婚していない子どもも含まれます。
[民法の「家族」―結婚している場合―]
結婚式は「家同士で行われる」という考え方が根強くあるため、「結婚していない場合」の家族でポジションを考えた方がわかりやすいでしょう。
結婚式で兄弟姉妹の扱いを考えるときのポイントは2つです。
どちらかに当てはまる兄弟姉妹は「主催者ではなく、ゲスト扱い」になります。
兄弟姉妹はいつまでも家族と考えられがちですが、結婚式の場では扱いが変化するので注意しましょう。
叔父・叔母・いとこなどの親族は、結婚式では新郎新婦の「関係者」という扱いです。主催者ではありませんが、友人や知人、会社関係者などとも立場が違います。相手の家族・親族や一般ゲストに対して節度と礼節をわきまえた立ち振る舞いが求められます。
民法での親族とは「家族以外の6親等までの血族と3親等までの姻族のものすべて」を指す言葉です。
[民法の「親族」]
親族を考えるうえでポイントとなるのが親等(しんとう)です。親等は自分と相手の血縁関係の強さを表すもので、親との関係を1親等、兄弟・祖父母を2親等、叔父叔母を3親等とし、自分から見て血縁が薄くなるにつれて数字が増えていきます。
血族(けつぞく)というのは直接血のつながりのある関係です。法律によって定められている親族の範囲に収まるのは「家族以外の6親等まで」で、数字の印象だとあまり多くないように思えるかもしれませんが、実際にあてはめると「いとこの孫」や「はとこ」(祖父母の兄弟姉妹の孫)まで含まれます。
姻族(いんぞく)は、血のつながりはないものの、婚姻によってつながりが生まれている関係です。
イメージしやすいのは自分自身と、配偶者の父母との関係です。配偶者の父母とは血のつながりはありませんが、婚姻によって関係が結ばれている親族です。
姻族の親等は、自分の配偶者をゼロと数えて、数字が増えます。配偶者の父母、つまり義父母は1親等、兄弟・祖父母を2親等です。
親族と似た言葉で「親戚」があります。親族は法律で対象となる範囲が定まっていると話しましたが、親戚には明確な定義はありません。
親戚は、血縁や婚姻によって結びつきのある人を指す言葉で、一般的に「祖父母・父母・自分・子・孫のような縦の血のつながりはない親族」を指します。
これまでの解説を見てわかる通り、「親族」の範囲はとても広いです。いとこならまだ付き合いもあるかもしれませんが、はとことなれば、顔もわからない新郎新婦も多いでしょう。
繰り返しになりますが、家族や親族の結婚式に招待する方を決めるのにルールはありません。でも、決めるのに参考になる情報が欲しいですよね。ここからは結婚式に招待するゲストの決め方についてご紹介します。
結婚式の進め方の基本ですが、まずは両親と相談することが大切です。一般的には親、兄弟姉妹、祖父母、叔父叔母などを呼ぶケースが多いですが、親族との関係性や招待の基準は家庭ごとに変わります。
家族・親族の関係性も考慮して、どの範囲まで招待するべきかを相談してください。
結婚式では両家で招待するゲストの人数を揃えることがマナーとされています。
両家でゲストの人数に極端に開きがあると、写真ひとつ撮っても、バランスが悪く見えてしまいます。
数人程度なら偏りが出てしまうのはし方ないことですが、招待数があまりに偏るようなら、少ない方に寄せる努力をしましょう。
日頃の関係性や親族との親密度で招待の線引きを決めるのも1つの手です。ゲストを選ぶときに招待するかどうか迷ってしまう代表的なのは次の3ケースです。
小さい頃から可愛がってもらって、お世話になっている叔父叔母は多くの新郎新婦が招待します。
しかし、いとことなると判断が微妙なところ。
特にいとこがたくさんいるなら、すべてのいとこを招待するには席が足りず、難しいこともあります。
線引きを決めるポイントは「普段から付き合いのある」という関係性です。近くに住んでいて頻繁に会う機会があったり、結婚式に招待されたりするいとこを選ぶのがよいでしょう。
ただし、招待しなかったいとこに対しても、事前に結婚報告をしておくなどフォローはしましょう。なにも知らされずに気が付いたときには結婚していて式も終わっていたとなると、「なんで招待してくれなかったの?」と疎外感を与えてしまい、後々のトラブルに発展する可能性があります。
いとこ本人とは違い、いとこの配偶者は招待しないケースも多いです。会場のキャパシティ(容量)に余裕があったり、両家のゲストの人数差が少なかったりするのであれば招待してもよいでしょう。
甥っ子や姪っ子と親しい関係であれば招待しても構いませんが、無理して招待する必要はありません。
甥っ子や姪っ子がまだ小さく、親(自身や配偶者の兄弟姉妹)が参加したいのにできない要因になりそうであれば、親と一緒に招待する方がよいでしょう。
結婚式当日、家族・親族のポジションの違いを感じることは少ないかもしれません。
結婚式に関わる中で「主催者」「関係者」「ゲスト」というポジションの違いが明確に出るのは、招待状や服装です。
本来、家族は結婚式の「主催者」になるため、招待状を出す必要性はありません。
とはいえ、最近はウェディングを新郎新婦だけで進め、両親や家族をゲストとして招待するスタイルも珍しくないため、家族に招待状を送ることはおかしなことではありません。
また、親にとっては子どもの人生の一大イベントですし、記念として残したい方もいるので、特別な事情がないのであれば招待状を送るのがおすすめです。
家族でも、独立や結婚をして世帯が分かれている兄弟姉妹には招待状を送りましょう。結婚式の招待状は「一世帯に一通」という決まりがあるためです。
兄弟姉妹が独身で親と一緒に住んでいる場合は基本的に送る必要はなく、両親との連名で招待すれば問題ありません。
家族以外の親族には招待状を必ず送りましょう。招待状は挙式・結婚式の時間や場所についてくわしく書かれており、ゲストは招待状の情報をもとに行動します。
仮に普段から連絡を取り合っていたり、顔を合わせていたりする間柄の親族でも招待状はきちんと送るようにしましょう。
大前提として結婚式はフォーマルな場です。服装もその場にふさわしいフォーマルな格好が求められます。
特に両親や兄弟姉妹は、新郎新婦の家族として、ゲストをおもてなしすることもあるため、それぞれの立場にあった服装をしましょう。
両親は新郎新婦の親としてゲストを招いてもてなしをする側の立場です。結婚式場の中で新郎新婦の次に注目される存在と言っても過言ではありません。
ゲストに敬意を払うためにも、きちんとした正礼装の服装がマナーとなります。
母親ならアフタヌーンドレス・イブニングドレス・黒留袖などを着ます。父親ならモーニングコート・燕尾服・黒五つ紋付き羽織袴(くろいつつもんつきはおりばかま)を着ます。
ポイントは、統一感を出すことです。新郎新婦の両家で服装の「格」に差が出たり、洋装・和装でバラついてしまったりしないよう、予め両家で話し合っておきましょう。
兄弟姉妹も「家族」で、ゲストをもてなす「主催者」です。しかし、両親の正礼装よりも格を下げた準礼装、略礼装で参加するのが望ましいとされています。
男性であれば礼服やブラックスーツで問題ありません。コーディネートのポイントはビジネスとは違う華とフォーマル感を演出することです。ネクタイやポケットチーフに明るい色を取り入れるだけで見た目の印象はがらりと変わります。
女性は昼と夜で略礼装が変わります。結婚式が昼であればフォーマルワンピースやアンサンブル、ツーピースでもOKです。ただ、柄がついてしまうと服の格が下がってしまうので注意が必要です。夜に開催されるのであればカクテルドレスなどを着用しましょう。
準礼装、略礼装がマナーとなりますが、ただし新郎新婦の両親や兄弟姉妹よりも格上ならないように注意します。
親族は、配偶者の家族・親族と結婚式で初めて顔合わせとなるケースが珍しくありません。第一印象を決める重要なポイントですので、派手すぎない失礼のない格好を心がけましょう。
結婚式での家族は新郎新婦と同じ「主催者」、親族は新郎新婦の「関係者」です。
結婚式に招待する家族・親族の線引きは曖昧で、どの範囲の親族まで招待するのかは、ご家庭ごとに方針が変わります。
結婚式に招待する家族・親族は、新郎新婦のそれぞれの招待する人数のバランスや関係性を考慮し、家族と相談しながら進めましょう。
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