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和装の結婚式での入場曲(にゅうじょうきょく)は、演出・イメージを印象づけるのに大切な要素です。教会式はドラマや映画でも結婚シーンなどを見て比較的想像しやすいかもしれませんが、和装の結婚式にぴったりな入場曲はあまり想像がつかないのではないでしょうか。
今回は和装の衣裳別に、世界観を作るのにぴったりな邦楽洋楽のおすすめ、和装の入場曲を決めるポイントを紹介します。
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入場曲とは、その名の通り、新郎新婦入場の際に演出として流すBGM(ビージーエム:バックグラウンドミュージック)です。しかし、結婚式の入場曲はただのBGM以上に大切な意味があります。
結婚式準備ではほかの準備もあり、入場曲は後回しになりがちで、いざ決めるとなったときに時間がなく、よく考えることができないというケースも多いようです。
しかし、入場曲は入場シーンの華やかさを演出し、その後のパーティーの印象を大きく左右する重要なものです。特に和装の入場曲を選ぶときは、新郎新婦で結婚式をどんな雰囲気にしたいのか、和の雰囲気を強く推すのか、和洋ミックスでスタイリッシュにするのかなど、相談しながら決めることが大切です。
和装の結婚式にぴったりな入場曲を選ぶには、まず「当日の入場時の衣裳をどんなものにするのか」を決めてしまいましょう。白無垢や色打掛、和髪か洋髪かによって相性のいい楽曲が変わってきます。
着物から帯、小物に至るまですべてが「白」で統一されている白無垢(しろむく)に江戸時代から伝わる「文金高島田(ぶんきんたかしまだ)」という日本髪を合わせた和装は、日本で最も伝統的な婚礼衣裳です。
「和」の印象が強く出る衣裳になるため、入場曲も「和」の趣が強く感じられるものを選んだ方が、バランスがよくなります。
白無垢・日本髪に合う「和」のイメージが強い入場曲は次の3つです。
日本を代表するヴァイオリニストである葉加瀬太郎氏のことをご存じない方は少ないでしょう。彼が作曲した「情熱大陸」はあまりに有名です。
そんな葉加瀬太郎氏が作曲した「万讃歌」(ばんさんか)は結婚式では大定番の楽曲です。日本の伝統文化を感じさせるような壮大な空気感は「和」にこだわりたい方におすすめです。
津軽三味線(つがるじゃみせん)の第一人者として、日本のみならず、世界を舞台に活躍されている吉田兄弟の名曲「RISING」(ライジング)はアップッテンポで力強い演奏で、入場の瞬間を盛り上げてくれるに違いありません。
吉田兄弟の三味線ももちろん最高にかっこいいのですが、2人の演奏を引き立てるドラムやギターのロックの要素も最高です。和の雰囲気とかっこよさを演出したい人におすすめです。
奈良時代から1300年間、雅楽(ががく)を世襲する家の出の東儀秀樹氏は、数々の受賞歴を持っている日本を代表する雅楽奏者・作曲家です。
雅楽は、篳篥(ひちりき)と呼ばれる笛などの管楽器(かんがっき)と琵琶(びわ)などの弦楽器(げんがっき)、太鼓(たいこ)などの打楽器(だがっき)を用いて演奏を行います。
東儀秀樹氏が作曲された「There Must Be An Angel」(ゼア マスト ビー アン エンジェル)は篳篥の笛の音とヴァイオリンの音がミックスされた和と洋の優美でやわらかな雰囲気が印象的です。
見た目の鮮やかな色打掛(いろうちかけ)や引き振袖(ひきふりそで)、少しカジュアルな髪型の新日本髪や洋髪を衣裳として用いるのなら、楽曲もそれに合わせて「カジュアル感」を持たせた現代的な雰囲気が漂う入場曲がいいでしょう。
「NIPPON」(ニッポン)はすでにご紹介した葉加瀬太郎氏と東儀秀樹氏、そして津軽三味線奏者として世界で活躍される上妻宏光氏との共演による実に贅沢な楽曲です。
ヴァイオリンの厳かな演奏からダイナミックな演奏な曲調に切り替わっていく様はまさに圧巻で、結婚式に集まってくれたゲストのテンションを盛り上げていってくれます。
津軽三味線奏者として北米や南米、欧州など世界各地で演奏を行う、はなわちえ氏が、有名歌手の中島みゆきの名曲の「糸」をカバーした楽曲です。
「糸」は結婚式の定番ですが、和装の結婚式であれば津軽三味線の音色が優しい、はなわちえ氏バージョンがおすすめです。
尺八奏者の5人で結成されたオーケストラBamboo Flute Orchestra(バンブー フルート オーケストラ)が、有名歌手・テイラー・スウィフトの「SHAKE IT OFF」(シェイク イット オフ)をカバーした楽曲です。
原曲のリズムを、尺八という和楽器で巧みに表現しているカバーは入場の瞬間を彩ってくれることでしょう。
新和装は、ドレスでよく使われる透ける素材・オーガンジー生地などを和装に仕立てた、まったく新しい現代的な衣裳です。和と洋のブレンドが印象的な衣裳になるため、ベースとなる音で和楽器に頼るよりも楽曲の空気感として「和」を感じられるものを選ぶようにしてみるといいでしょう。
音楽プロデューサー・作曲家としても有名なDJ OKAWARI氏の「Luv Letter」(ラブ レター)はフィギュアスケーターの高橋大輔氏がプログラムに用いられたほど、繊細なピアノの音色が際立つ楽曲です。イントロから徐々に気持ちを高揚させていきたいときにおすすめです。
アイルランド出身の世界的スターのEnya(エンヤ)の「Only Time」(オンリータイム)は、ゆったりと厳かな雰囲気が特徴的で、入場する際の瞬間、扉が開くのと同時に流れると演出としてはばっちりです。
和楽器でのカバーもしていない洋楽ですが、新和装にぴったりの楽曲です。
1995年にドイツで結成された音楽ユニットSweetbox(スウィートボックス)による「EveryTime Tribute」(エブリタイム トリビュート)はまず「和」の空気が漂うヴァイオリンのイントロからスタートし、曲のテンションが上がったところでヴォーカルのヴィヴィの歌唱で、一気に華が開くように色づく楽曲です。印象的な華やかさが新和装にマッチするので、おすすめです。
和装の結婚式にぴったりな入場曲として、衣裳別におすすめの楽曲を紹介してきました。
ここからは入場曲を決めるときのポイントを解説していきます。
結婚式の入場曲は式のテーマにあわせると、インパクトが出ます。
式場の雰囲気や取り入れる演出プログラムをイメージしながら「どのシーンでどんな曲があうのか」を想像して選ぶと、式場の雰囲気と曲がマッチし、失敗しません。
結婚式は、冒頭から終わりまで常に同じテンションを維持しているわけではありません。盛り上がるときもあれば、しっとりとした雰囲気のとき、みんなで楽しく歓談するようなときなど様々なシーンがあります。
盛り上がりではアップテンポの曲、ゆったりしているときはゆったりした曲調を選ぶなど、シーンごとに曲を使い分けましょう。
ご紹介した楽曲を見てもわかるように、和装の結婚式であったとしても、邦楽・洋楽のどちらでも入場曲として問題ありません。
海外の有名アーティストの楽曲を和楽器でカバーした和洋ミックスの楽曲もあるので、洋楽でも和の雰囲気を追求することもできます。
結婚式のプログラムはパッと流れていくものもあれば、じっくり時間をかけて行うものまで多岐に渡ります。当然、時間が長くかかればかかるほど、必要になるBGMもたくさん必要です。1つの楽曲をリピートする手もありますが、それだけでは味気なくないですよね。
入場曲の場合、一般的には3~5分程度の長さの楽曲を1曲用意すれば大丈夫です。
一般的な結婚式は次のような流れで進みます。
結婚式の当日の流れと所用時間を参考に、入場や退場のBGMではサビなど盛り上がりがくるタイミングに注意しましょう。
楽曲によってはイントロが長く、サビが後ろの方にあるケースがあります。その場合、曲が盛り上がりに達する前に入退場が終わってしまう……という悲しい結果になってしまうことも。
曲の始まりから30秒前後で最初のサビがくる楽曲を選べば、ちょうどいい時間になるでしょう。
めでたく入場曲として使いたい楽曲が見つかっても、なんの制限もなしに、そのまま使うことはできません。楽曲にはすべて著作権があり、多くの人が集まる場所では制作者の許可なく曲を流すことは権利上できないからです。
楽曲の選び方で費用も変わることを覚えておきましょう。
音楽の著作権を管理している機関のJASRAC信託が管理する楽曲は、結婚式場がJASRAC信託と契約を結んでいれば、特に著作権や申請などを気にする必要はありません。
なお、すべての楽曲が著作権関係の手続きが必要なわけでもありません。
著作権が切れてしまっていたり、もともと著作権フリーとして提供されていたりする楽曲はそもそも著作権を気にする必要もないです。JASRAC信託に登録されていない楽曲(主にゲーム音楽など)は、生演奏であれば許可手続きがしなくとも利用できるケースがあります。
また、その場での演奏かCDかによっても、必要な手続きが異なります。
使いたい曲がすでにあり、JASRAC信託でない可能性がありそうな楽曲は、JASRAC信託に登録されているか確認するために、次のサイトで検索してみるとよいでしょう。
「演奏権」とは音楽を演奏するために必要な権利のことで、CDから再生する場合も、著作権上は「演奏」にあたります。
結婚式場が上記のJASRAC信託と契約を結んでいれば、問題はありません。
結婚式では新郎新婦の出会いや思い出を動画として流すことが多くあります。その際にBGMとして曲をつけるのにも「複製権」をきちんと守っているかどうかが大切になります。
曲をコピー(複製)して動画に使うだけでも、複製権が侵害されたとして、問題になるかもしれないのです。
この問題を解決するため、複製権(著作権・著作隣接権)の利用手続きを行っているISUM(アイサム)を利用することで解決できます。
利用する結婚式場がISUMと契約しているかどうかを確認し、動画内で使いたい楽曲があるということを相談しましょう。
和装の結婚式でおすすめの入場曲について紹介しました。
邦楽・洋楽いずれにしても、曲調によって和装の雰囲気を壊すことのない曲調の楽曲を選ぶことが大切です。
結婚式で楽曲を利用するときは著作権がネックになります。まずは使いたい楽曲がJASRAC信託に登録されているか、結婚式場がJASRAC信託やISUMに加盟しているかを確かめて、晴れ舞台への万全の準備を整えましょう♡
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