結婚式スタイル

ナシ婚のメリットとデメリットは?増えている新しい結婚のスタイル

結婚を控えたカップルのなかには、結婚式を挙げるか迷っている方々も多いのではないでしょうか。現在は挙式や披露宴を行わない「ナシ婚」という選択肢もあります。

ただ、ナシ婚にはメリットもあればデメリットもあるため、よく検討した上で選ぶことが大切です。迷ったときは、ナシ婚以外の選択肢も視野に入れてみましょう。今回は、ナシ婚の特徴やメリット・デメリット、近年広がっている新しい結婚のスタイルについてご紹介します。

結婚スタイルの新たな選択肢「ナシ婚」とは

ナシ婚は結婚の新しいスタイルの一つとして注目されています。具体的にどんなスタイルを指すのでしょうか。まずは、ナシ婚の特徴や、幅広いカップルに選ばれている理由を解説します。

ナシ婚とは

ナシ婚とは、挙式や披露宴をしない結婚のスタイルのこと。「結婚総合意識調査2022」(リクルートブライダル総研)の結果によると、ウエディングパーティーや挙式、フォトウエディングなどを何も実施しなかったカップルは24.3%(n=1500)でした。約4人に1人がナシ婚を選択していることになります。

ただ、婚姻届の提出のみで済ませるカップルもいれば、何らかのセレモニーや記念になるイベントを行ったカップルもいます。同調査によると、挙式やフォトウエディングのみ実施したとの回答が16.1%を占めました。この結果からも、結婚式の形は多様化しており、自分たちのライフスタイルや価値観に合った方法を選ぶカップルが多いことがわかります。

【引用】「結婚総合意識調査2022」(リクルートブライダル総研)

ナシ婚を選ぶ理由

カップルによってナシ婚を選ぶ理由はさまざまです。以下では代表的な理由をご紹介します。

まず、結婚式や披露宴に意義を感じられないという理由でナシ婚を選ぶカップルが見られます。たとえば、「結婚式をする意味がよくわからない」「結婚式へのあこがれがない」といったカップルの場合、挙式や披露宴をせずに済ませることがあるようです。「注目されるのが苦手」「人前で将来を誓い合うのはちょっと恥ずかしい」というカップルも、ナシ婚なら負担を感じずに済みます。

また、結婚式のやり方によっては多くの費用が必要になります。結婚式の費用負担が大きくなりすぎると、新生活の準備や新婚旅行などの予算が減ってしまうことも。そのため、経済的事情からナシ婚を選ぶケースもあります。金銭的に余裕がない場合や、ほかの大切なことにお金を使いたいと考えるカップルにとって、ナシ婚は有効な選択肢となるでしょう。

さらに、結婚式の準備には多くの時間や労力が必要です。忙しいカップルにとっては、準備の時間を捻出することが難しい場合もあります。加えて、結婚式の準備には細かい段取りや手続きが必要であり、すべてをこなすことが負担に感じられる場合もあります。そうした理由から、ナシ婚を選ぶカップルも見られるようです。

ナシ婚のメリットとデメリット

ナシ婚にすることで、より自由な形で夫婦の門出を祝うことができます。ただし、カップルによっては結婚式を挙げないことで後悔してしまうケースもあります。悔いのない選択をするためにも、ナシ婚のメリット・デメリットを確かめておきましょう。

ナシ婚のメリット

費用を抑えられる

ナシ婚を選ぶメリットの一つは、結婚にかかる費用を抑えられることです。結婚式や披露宴を行う場合、まとまったお金が必要になります。会場費や装花費、音響や演出などの費用、ウエディングドレスや着物などの衣装代、招待状や席次表、引き出物などのアイテム代など、さまざまなところに費用がかかります。

特に挙式披露宴を行う場合は、列席者の人数に比例してコストもかさんでいきます。招待する人数が多ければ多いほど、結婚式場や食事、引き出物、お車代などの費用も大幅に増えてしまうでしょう。また、お互いの両親が費用を援助してくれる場合もありますが、金額が大きくなるほど両親の負担も増えてしまいます。

ナシ婚であれば、こういった費用の負担を減らすことができます。結婚式の出費が少なくなる分、お互いが必要だと考えることに資金を充てられることが魅力です。

手間や時間がかからない

結婚式の準備は新郎新婦が中心となり、会場や衣装、料理やケーキ、音響や演出などを選んで決める必要があります。花嫁のドレスの試着や料理の試食会、式場のスタッフとの打ち合わせなどで多くの時間が必要となります。こういった準備はふたりの休日を使って進めるのが基本のため、多忙な中でスケジュール調整するのも大変です。

ナシ婚であれば、結婚準備にかかる手間や時間を大幅に削減できるでしょう。

また、当日になればゲストのおもてなしにも心を配る必要があります。親族や友人、職場の関係者など幅広い層を招く場合は、特に気配りが難しくなるものです。ナシ婚ならそういった配慮の必要もありません。

ナシ婚のデメリット

晴れ姿を披露できない

晴れ姿を披露することは特別な経験であり、一生の思い出となります。ただ、結婚式以外のタイミングで婚礼衣装を着る機会は少ないもの。ナシ婚の場合は、自分たちの晴れ姿を見てもらう機会が失われてしまいます。結婚当初は気にならなかったものの、後々になって「やっぱりドレスや白無垢を着ておきたかった……」と思う方もいるようです。

また、本人たちに興味がなくても、両親は晴れ姿を見たいと望んでいるケースもあります。ナシ婚に同意してくれていたものの、後から「実は晴れ姿が見たかった」といわれてしまうことも。ナシ婚を検討する際には家族とのコミュニケーションを重視し、意見をしっかりと伝え合うことが重要です。

結婚の思い出を残せない

ナシ婚を選ぶと、結婚式の思い出を残すことができないというデメリットもあります。結婚式を挙げれば、写真やビデオなどを通じてその日の思い出を残すことができます。

挙式や披露宴の様子、ゲストとの交流、感動の瞬間など、一生に一度の特別な日の記録を形として残し、見返すことができるのです。

一方で、ナシ婚の場合は写真や映像などがないため、当日の様子や感動を再現することができません。結婚の思い出となるものがなく、後悔してしまうパターンも。ナシ婚にするかどうかは慎重に判断するのがおすすめです。

ナシ婚のときに気をつけたいこと

ナシ婚にするときは、結婚式を挙げる場合とは違った部分に気をつける必要があります。事前に注意点をチェックしておきましょう。

ナシ婚に対する考えを揃えておく

ナシ婚を選ぶ際には、パートナーとの間でナシ婚に対する考え方をすり合わせておくことが重要です。結婚式に関して、それぞれの価値観や想いが異なる場合もあります。たとえば、どちらかがナシ婚にしたいと思っていても、相手は人生の一つの区切りとして結婚式を挙げたいと考えていることがあります。互いの意見をしっかりと交換し、お互いの気持ちを尊重できる方法を検討しましょう。

また、ナシ婚には親族や友人など、身近な人々からの理解も必要です。ナシ婚への理解が薄い場合、周囲からの意見が出てくることもあるかもしれません。お互いの思いをしっかりと伝え、理解を得られるように努力することが求められます。

ナシ婚の場合も結婚報告を行う

ナシ婚を選んだ場合でも、結婚報告は行うことが基本です。両親の次に職場の上司や同僚、そして友人や親戚の順番に報告するのが一般的な流れとされます。大切な人に対しては直接会って挨拶すると良いでしょう。直接会うことが難しい相手に対しては、手紙やはがき、メール、電話などで報告します。

また、報告の際にナシ婚を選んだ理由を説明すると、周囲の理解を得やすくなります。日頃の感謝の気持ちを伝えながら、自分たちの決断について丁寧に説明することがおすすめです。

頂いたご祝儀にはお返しをする

ナシ婚を選んだ場合は挙式や披露宴などを行わないため、頂いたご祝儀にはお返しをすることがマナーです。ご祝儀には、結婚に対するお祝いの気持ちが込められています。こちらも感謝の気持ちを込めてお返しをしましょう。結婚祝いの品をいただいた場合も同様にお返しをします。

お返しの方法としては、内祝いを用意することが一般的です。内祝いには、カタログギフトやグルメ、日用品などさまざまな選択肢があります。相手の好みや関係性を考慮して品物を選びましょう。

また、お返しのタイミングも大切です。ご祝儀を頂いたら、できるだけ早くお礼をしましょう。その際、感謝の言葉を忘れずに伝えることもポイントです。

近年増えている「ナシ婚」や「挙式披露宴」以外の結婚スタイル

これまでご紹介してきたように、ナシ婚にはいくつかのメリット・デメリットがあります。ナシ婚を選びたいものの、「結婚の思い出は残しておきたい」「せっかくなら綺麗な晴れ姿を披露したい」と考える方も多いかもしれません。

近年ではたくさんの結婚式のスタイルがあり、単に「挙げる」「挙げない」の二択ではなくなってきました。素敵な結婚の思い出を残すため、ぜひ自分たちに合ったスタイルを探してみましょう。ここでは、ナシ婚や挙式披露宴以外の主な結婚のスタイルをご紹介します。

2人だけで挙式をする

「ゲストに関する準備や気配りが大変」「人前に出るのは恥ずかしい」という場合は、ゲストを招待せず、2人だけで挙式を行う方法がおすすめです。このスタイルの魅力は、人目を気にせず2人だけの思い出を作れること。ゲストの事情を考慮しなくても良いため、日程や会場の選択肢も広がります。

また、招待状や席次表などの準備も必要ありません。おもてなしにかかる費用や準備の手間も軽減できます。経済的な事情があるカップルや少人数の結婚式を希望するカップルにとっても、2人だけの挙式は魅力的な選択肢となるでしょう。

フォトウエディングを行う

フォトウエディングとは、挙式や披露宴を行わずに、記念写真だけを撮るスタイルのことです。写真スタジオなどに依頼し、美しいロケーションやスタジオで撮影を行います。

しっかりとヘアメイクを行って洋装や和装の晴れ姿を撮ることもあれば、カジュアルな普段着で撮るパターンも。写真に残すことで、将来何度も見返すことができるのが魅力です。結婚報告のはがきやお祝いのお礼状などに写真を添えることもできます。

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記念になるものを用意する

挙式披露宴を挙げないスタイルでも、記念になるものを用意することはできます。代表的なものが婚約指輪や結婚指輪です。2人の絆を象徴する大切なアイテムとして、好みに合うものを選びましょう。入籍日を刻んだ時計や、結婚を祝福するメッセージが刻まれたアクセサリーなどの記念品を作ることも一つの手です。

さらに、両親へ記念になるプレゼントを渡すこともおすすめです。食器のセットや家電などの実用的な贈り物はもちろん、写真入りのフォトフレームやメッセージカードなどを贈っても喜ばれるでしょう。

家族だけで食事会をする

挙式や披露宴を大々的に行わず、家族だけで食事会を行うという選択肢もあります。親しい家族だけでアットホームな雰囲気の食事会を楽しめるのが大きな魅力です。

この方法なら、身内に晴れ姿を披露することもできます。結婚の喜びを家族と分かち合い、温かい時間を過ごせるでしょう。また、家族だけの食事会は両家の親睦を深める場ともなり得ます。新たな家族の絆を築くきっかけとなるでしょう。

少人数でパーティーを開く

挙式や披露宴の代わりに、少人数でカジュアルなパーティーを開く方法があります。形式にとらわれないアットホームな雰囲気のなか、大切な人々との時間を過ごすことができます。親しい友人や家族、親戚などを招いて、リラックスした雰囲気の中で祝福してもらえるでしょう。

パーティーの形式は自由ですが、気兼ねなく参加してもらいたい場合は会費制や1.5次会などのスタイルを選ぶこともおすすめです。料理や飲み物もカジュアルに楽しめるものを用意することで、より自由な雰囲気が生まれるでしょう。

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ナシ婚にするか迷ったら少人数結婚式を検討するのがおすすめ

ナシ婚にするか迷ったときは、少人数での結婚式を検討してみることをおすすめします。2人だけ、もしくは家族や親しい人だけを招いた結婚式なら、準備やおもてなしに必要な手間も少なくなり、予算を抑えることができます。

結婚のスタイルは多様化しており、自分たちに合った方法を選ぶことが大切です。ナシ婚を選ぶかどうかは慎重に判断し、後悔のない選択をしましょう。

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