結婚式準備

親族の結婚式にお呼ばれしたときの服装マナー

親族の結婚式に参列するときは、新郎新婦との関係性や自身の立場をもとに服装に気を払わなくてはいけません。

しかし「関係性や立場にあった服装」といってもピンとこない方も多いでしょう。

今回の記事では男女別に親族の結婚式にお呼ばれしたときの服装選びのマナーについて解説します。

Contents

親族なら一般ゲストよりフォーマルな服装での参加がマナー

親族として結婚式に参列するということは、友人や会社の同僚などのいわゆる「一般ゲスト」とは立場が異なります。

親族として参列するなら、一般ゲストよりもよりフォーマルな服装が求められます。

親族と一般ゲストの違いは「関係者」と「参加者」の違い

親族は一般のゲストよりもフォーマルで落ち着いた雰囲気の上品な服装を選ぶことが大切です。

親族は新郎新婦の「関係者」で、一般ゲストは新郎新婦に招待された「参加者」です。

友人や会社関係者の結婚式では、お祝いの気持ちを表すために明るい色のドレスを選ぶことも多いかと思いますが、親族として参列するときに同じ服装だと「立場に合っていない」と思われる可能性があります。

親族として結婚式に参列する人は留意しておきましょう。

親族の結婚式に参列するときの服装の基本(男女共通)

「結婚式参列の服装のマナーは男女で異なる」と思い込んでいる方もいますが、これは間違いです。「結婚式参列での服装の基本マナー」は男女とともに共通のもので、次の3つが挙げられます。

  • 親族はフォーマル感を出した服装にする
  • 新郎新婦へのお祝いの気持ちを服装で表現する
  • 適度な華やかさで、地味になりすぎないようにする

ただし、年齢や結婚の有無でマナーが変わってくるケースがあるので、その点については注意が必要です。

基本1:親族はフォーマル感を出した服装にする

服装は人の第一印象を決めるうえでも大きなウェイトを占めているため、親族がフォーマル感を出した服装で参列することは必須条件です。友人の結婚式に参列するときよりもフォーマル感を出していきましょう。

ただし「TPO(時間・場所・場合)にマッチさせること」を覚えておきましょう。例えばリゾートウェディングでは「リゾート」という場にあった服装がフォーマルなので、気をつけましょう。

リゾートウエディング

画像素材:PIXTA

フォーマル感を出すには肌の露出は控えめに

フォーマル感を出すためのポイントとして、女性の場合、肌の露出度が高い服装や肩出しをしないということです。特に太ももまで見えるようなミニスカート、胸元や背中が大きく露出するような服装、太ももまでスリットの入ったデザインは華やかでおしゃれかもしれませんが、親族という立場では着用は控えた方が無難でしょう。

男性も、カジュアルなウェディングスタイルでない限り、肌の露出は控えめにしましょう。季節を問わず、袖も裾も長い服装がフォーマルです。

夜の結婚式や二次会ならやや露出してもOK

昼間の結婚式ではNGの肌の露出も、結婚式が夜の時間帯や、二次会のようなカジュアルな場面では、むしろ肌を適度に出してもいいでしょう。

例えば、女性の夜の正礼装はイブニングドレスです。別名夜会服とも呼ばれるイブニングドレスは夜でも美しく肌が映えるように背中が大きく開いた造りで、煌びやかな装飾に特徴があります。とはいえ、ドレスは元々、西洋の文化ですし、国内の結婚式なら夜であっても、肌の露出を嫌うゲストもいます。

夜の結婚式でイブニングドレスでの参列を予定しているなら、どの程度の肌見せならOKなのか、親族同士で相談するとよいでしょう。

基本2:新郎新婦へのお祝いの気持ちを服装で表現する

結婚式の参列者の服装は、結婚式を彩る要素の1つです。綺麗で上品な服装で、新郎新婦へのお祝いの気持ちを表しましょう。

反面、縁起の悪いとされているアイテムや、新郎新婦とかぶってしまう色合いの服装をしてしまうと「本当にお祝いの気持ちがあるの?」と思われてしまう可能性があります。次の3つの注意点には気をつけましょう。

アニマル柄・ファーなど殺生を連想させるものは身につけない

アニマル柄やファーなどは動物を用いているため殺生を連想させてしまい、祝いの場にはふさわしくありません。

バックやアクセサリー、靴を選ぶときは素材にも注意してください。

白は身につけない

結婚式において「白」は新郎新婦だけが身に着けられる特別な色です。新郎新婦と色かぶりをしてしまう白、あるいは写真を撮ったときに白っぽく見えてしまう服装は避けてください。

新郎新婦より目立たない

結婚式では、主役である新郎新婦より目立ってはいけないというマナーもあります。生花や生花モチーフのアクセサリーをつけると華やかになりすぎて、新婦さんと並び立ってしまう恐れがあるので控えた方がいいでしょう。

基本3:適度な華やかさで、地味になりすぎないようにする

適度な華やかさで、地味になりすぎないように気をつけましょう。新郎新婦に遠慮し過ぎると、地味な服装に徹底してしまい、おめでたい席にふさわしくない服装になってしまいます。

結婚式の服装選びで大切になるのは「新郎新婦よりも地味かつ適度な華やかさを持つ」ということで、ドレスの生地選びを工夫したり、小物やアクセサリーなどで華やかさを演出したりすることも忘れないようにしましょう。

アクセサリーは上品なものを選択する

アクセサリーは服装に華やかさを添えるのに大きく役立つアイテムですが、ギラギラし過ぎたアクセサリーは結婚式というフォーマルな場にはふさわしくありません。

特に親族として参加するときは、より上品な印象を与えてくれるパールネックレスがおすすめです。

ただし、シンプルな一連のパールネックレスは弔事でも使用されているため、黒系統のドレスに合わせてしまうと「死」を連想させる縁起の悪いものになってしまうことがあります。服装によっては二連で重ねづけするなど工夫しましょう。

親族の結婚式に着ていく服装の選び方(女性編)

子供が気に入った衣装

画像素材:PIXTA

一方女性のケースでは男性のポイントに加え、それぞれの年代によっても相応しい服装が変わってきます。まずは女性の服装選びで守るべき基本マナーと年代別のポイントを押さえましょう。

基本1:フォーマルかつ地味になりすぎないコーディネートをする

女性も、親族の結婚式ではフォーマルかつ地味になりすぎない服装選びが求められます。次の3つの点を守って服装選びを楽しんでください。

肌の露出は控えよう

昼間の結婚式では肌の露出を控えるのがマナーです。もしどうしても着用するのであれば羽織を使うなど、極力肌を見せない配慮をしましょう。

結婚式では上品さを重視しよう

ネイビー、ベージュなど落ち着いたカラーリングの無地のものを着用し、上品さを重視てください。特に高級感を与えてくれる黒などは様々なアクセサリーと相性がいいため、コーディネートに迷ったときには重宝します。

また、上品さを考えるうえで大切なのが「生地の素材」です。シルクなどを使用した素材は高級感があり、フォーマルな場面にも沿っています。ですがポリエステル繊維は少しカジュアルな印象を与えるという特徴があることを憶えておいてください。

ドレスの上品さを考えるときは色味だけでなく生地の素材にも注目してください。

地味になりすぎないようにアクセサリーを活用しよう

フォーマルを心がけると「どこかオフィススタイルを思わせる地味な服装」になってしまうのも、親族の結婚式に参列するときならではの悩みでしょう。

服装だけで「フォーマル感」「華やかさ」「上品さ」のすべてをコントロールしようとするのは困難です。

もしオフィススタイルのような印象になってしまうのなら、パールのネックレスや羽織物などアクセサリー・小物を活用し、華やかさや上品さをプラスしましょう。

基本2:新婦の服装と被る白一色/オールブラックコーデは避ける

白は新郎新婦の特権である色で、親族が着ることはNGです。また、黒はフォーマルで上品な色ですが、全身を黒で統一してしまうと喪服のような印象になってしまいますので、小物で差し色をして変化を加えましょう。

基本3:かばんやアクセサリーのマナーを守る

服装以外のかばんやアクセサリー小物のマナーを守ることも大切です。アニマル柄やファーを使ったものや普段使いのかばん、生花を使ったイヤリングなどがNGであることはすでにお話ししましたが、それ以外にも守らなければいけないマナーがあります。

必要ならサブバッグを用意しよう

結婚式に参列するときに持参するバックは普段使いのリュックサックなどではなく、煌びやかなデザインやアクセサリーがついている「パーティーバック」が基本です。

パーティーバッグにはクラッチバッグ、ハンドバッグなど様々なデザインがありますが、いずれも小ぶりで収納能力が低いのが特徴です。パーティーバックのなかにはご祝儀やハンカチ、財布、スマートフォンなど結婚式に必要なもの以外は原則、入れられません。

他にも持ち物がある方は会場に持ち込むパーティーバッグのほかに、サブバッグを用意しましょう。

ネックレス・イヤリングは控えめなものをつけよう

ネックレスはパールがあしらわれたシンプルなものがベターです。大きなチャームのネックレスなどはカジュアルな印象を強くし、フォーマルな結婚式の場では少し派手過ぎるかもしれません。

また、当日はイヤリングをつけていく女性を多いかと思いますが、身動きをしたときにすぐに揺れてしまうようなデザインのイヤリングが控えてください。「家庭が揺れる」など、縁起の悪いイメージをもたれ、結婚式の場ではマナー違反です。

年代別ポイント1:未成年の場合は「清楚感」を

派手になりすぎず「清楚な服装」がおすすめです。親族の場合もそこまでフォーマル感にこだわる必要はなく、ピンクやベージュ、ネイビーなどドレス初心者でも合わせやすい色を選んで構いません。

もちろん高校生以下は制服を着用でOKです。

年代別ポイント2:20代女性はブルー系統で清潔感を演出

女性 ブルー系統のドレス

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20代女性の方は清潔感のあるブルー系や上品なネイビー、華やかなベージュがおすすめです。

上品さを意識しつつも20代らしい柔らかな印象に仕上げるのがポイントです。

年代別ポイント3:30代~50代の女性は「大人の落ち着き」をアピール

ドレス 女性

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30代以上からは結婚式に出席するケースでは新郎新婦が妹や弟、年下のいとこ、または旦那さんの兄弟の場合など新郎新婦と様々な関係性が出てくる年代です。

時には自分よりも年下の新郎新婦の結婚式に参列する機会も増えてくるはずです。「年上の立場」として出席することを考慮して少し甘さをおさえつつ「きちんと感」を意識するようにしてみてください。

年代別ポイント4:60代の女性は「品格」のある服装をチョイス

肌見せドレス 女性

画像素材:PIXTA

60代になるとドレスの選び方が特に大切になります。ベースとなるのは品のあるダークカラーです。ネイビー、黒、ベージュあたりの定番で落ち着いたカラーを選ぶなど、おしゃれよりも安心感のあるフォーマルなコーディネートを意識すると大人の品格を演出できます。

年代別ポイント5:70代以上の女性は長時間でもつらくないドレススタイルを

年代を重ねると和装を身に着ける方も増えてきます。和装は年を重ねたからこそ醸し出せる味わいがありますが、70代になると締め付けがつらかったり動きにくかったりなど長時間の結婚式に参列するにはつらい格好になってしまうケースもあります。

体力的に和装が厳しいと感じられる方には、袖丈と裾丈が長めで肌の露出を極力避けたドレスがおすすめです。光沢のあるネイビーの長袖ボレロやゴールドベージュの長袖ボレロなら、年齢に適した高級感が出るので結婚式の場にもぴったりです。

関係性別ポイント1:母親は正礼装がマナー

新郎新婦の母親として結婚式に出席するなら、ドレスコードの中でもフォーマル度が高い「正礼装」がマナーです。

教会で結婚式をする際の母親の服装マナー!着物・ドレス・両家の服装とは
教会で結婚式をする際の母親の服装マナー!着物・ドレス・両家の服装とは

母親の正礼装には和装と洋装があります。それぞれ見ていきましょう。

和服:黒留袖

黒留袖

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黒留袖は既婚女性が着用する服装の中でもっとも格式が高いとされています。

黒留袖には家紋が入っており、家紋の数によって格が上下します。結婚式ではもっとも格の高い5つの家紋が入った黒留袖を着用するようにしましょう。

洋装:昼間はアフタヌーンドレス/夜は

結婚式に参列する母親の服装として有名な黒留袖ですが、最近では結婚式会場によっては母親もドレスを選び、洋装で出席するケースも多くなってきています。

昼間は露出を控えたアフタヌーンドレス、夜は華やかなイブニングドレスを着用してください。

関係性別ポイント2:姉妹は主催者側としてフォーマルを意識

兄弟姉妹が新郎新婦として結婚するときは、姉妹といえども「主催者側」ということを忘れてはいけません。若い年代であっても基本的に落ち着きのあるフォーマルな色合いの服装を選びましょう。

和装:未婚・既婚問わず姉妹なら色留袖がおすすめ

訪問着 女性

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新郎新婦の姉妹として結婚式に参加されるとき、衣裳として和装を選択されるときは未婚・既婚問わず色留袖がおすすめです。ピンクや水色など様々な色合いや柄がありとても華やかで、かつ上品さを兼ね備えた服装で、黒留袖と同様に女性の「第一礼装」です。黒留袖と同様に門の数によって格式が変わります。このとき、新郎新婦や両親よりも格が上にならないようにしてください。

洋装:フォーマルな装いのドレスを選ぶのが基本

ドレスを着用するときは基本的にフォーマル感を重視すれば、フォーマルドレスやカクテルドレスでも問題はありません。ドレスの種類よりもブルー系、ネイビー、ブラック、深いグリーンなどの落ち着いた色合いで上品さをアピールすることが大切です。

関係性別ポイント3:叔母・従姉妹(いとこ)は服装の「格」を意識

女性 水色ドレス

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親族として結婚式に参列する叔母・従姉妹は両親や兄弟姉妹ほど新郎新婦との関係性が近いわけではないので服装に関してもそこまで厳しく見られることは少ないです。

一般的な女性ゲストと同じように両家の両親の服装よりも目立ったり、服装の格が上になってしまったりしないようにすれば、大きく外れることはありません。派手な柄やアクセサリーは避け、上品な光沢がある上質な無地のデザインを選ぶと叔母立場に相応しい着こなしを心がけましょう。

和装で参加する場合は訪問着がおすすめです。訪問着は年齢や結婚の有無に左右されない和装で、格式的には準礼装にあたります。大きめの柄が入った衣裳を選ぶと結婚式という華やかな場面にも映えて、上品に見えます。

動きやすいパンツドレスの着用には注意が必要

近年パンツドレススタイルで結婚式に参列する女性も増えつつあります。

しかし、親族として参列するときのパンツドレススタイルには注意が必要です。

親族として結婚式に参列するならパンツドレスはNG

パンツドレス イラスト

画像素材:PIXTA

パンツドレスはドレスコード的には「略礼装」となり、どうしてもカジュアルな印象を与えてしまうスタイルです。通常のゲストとして参加するのであれば問題ないですが、親族は「正礼装」または「準礼装」で出席することが一般的です。そのためパンツドレスで参列してしまうと人によっては「非常識」と判断されてしまうケースもあります。

特別な理由がない限りは親族という立場も考慮して誰から見ても違和感のないワンピースタイプを選ぶ方がいいでしょう。

子ども連れでパンツドレスがいい場合はデザイン性を意識する

親族として参加する場合でも、例えば「小さい子どもと一緒に参加する都合上、動きやすい服装の方がいい」など状況によってはパンツドレスを選ぶケースもあります。

着用するときはゆったりとした「ひだ」があるドレープパンツや多めにギャザーが入ったワイドパンツを選択するなど、華やかさが出る工夫をすることを忘れないようにしましょう。

親族の結婚式に着ていく服装の選び方(男性編)

結婚式の服装選びについて、基本マナーは男性と女性で変わりはありませんが、服装の選び方では考慮すべきポイントが異なってきます。

ここからは男女別、そして新郎新婦との関係性によって変わる服装の選び方についてみていきましょう!

男性が親族の結婚式に参列するなら「略礼装」のスーツがおすすめ

結婚式に参列するときの男性の服装はスーツが一般的です。

しかし、スーツとはいっても普段仕事などで来ているビジネススーツなどではありません。ビジネススーツは一見礼儀正しいように見えますが、服装の格式の点で見ると「普段着」扱いになるからです。

男性が結婚式に参加するときは黒を基調としたジャケット・ベスト・スラックスのスリーピースなどフォーマルスーツを着用しましょう。

イメージしやすいのは新郎や新郎の父親が着用することの多いモーニングコートやタキシードでしょう。フォーマルジャケットの一種で、最も格式の高い正礼装の部類です。

フォーマルスーツの中でも格式の高い服装は、主役である新郎新婦や両家の両親が身にまといます。しかし、親族が正礼装で揃えてしまうと、新郎新婦の親と同じ格になってしまい、失礼にあたるので、注意が必要です。親族は格式をランクダウンさせた服装にするのがマナーです。

親族の男性の場合、服装選びは基本的なマナーと新郎新婦との関係性や当日の役割などで決まります。

関係性別ポイント1:兄弟はブラックスーツが一般的

男性 ブラックスーツ

画像素材:PIXTA

新郎新婦と兄弟であれば、ブラックスーツが一般的です。ベストを用いたスリーピーススタイルや、色彩を抑えた色使いでビジネスとは違う、フォーマル感のあるコーディネートをすると、結婚式らしい品格のある服装になります。

男性 カジュアル

画像素材:PIXTA

カジュアルな雰囲気を出したいのであれば、画像の例のようにダーク系のネイビーやグレーのスーツや、ノーネクタイを選択してもよいでしょう。

ブラックスーツといってもビジネススーツとは違い、生地の質感や色合いの深さなどにより品格を感じられる作りになっています。ビジネススーツで代用しようとすると当日周りの人と比べて浮いて見えてしまう恐れがあるのでやめましょう。

関係性別ポイント2:叔父や従兄弟(いとこ)なら役割でスーツを選択

叔父やいとこの方もブラックスーツが無難です。しかし、新郎新婦と関係性が深く、普段から親しくされている方であれば乾杯の発生やスピーチなどを任せられるケースもあることでしょう。

結婚式の中でなにかしらの役割を与えられ、人前に立つ機会が多いようであれば、少し服装の格を上げてディレクターズスーツやタキシードなどフォーマル度の高い服装の着用も検討しましょう。最終判断は、新郎新婦と両親の主催者に相談してからがおすすめです。

結婚式で腕時計を付けないほうがよい理由と付けるときのマナー

結婚式の服装のマナーで、ついつい見落とされがちになってしまうのが腕時計の有無です。

腕時計はファッションの一部であった方が服装のコーディネートの幅が広がるという見方もありますが、結婚式の場で腕時計は付けない方がいいとされています。

結婚式での腕時計は「時間を気にしている」と思われてしまう

腕時計を付けない方がいいとされている一番の理由は「腕時計を見る」=「時間を気にしている」ということになり、「そろそろ帰りたいな」なんてイメージを与えてしまいかねないからです。

せっかくの結婚式。ちょっとした立ち振る舞いで不快な思いをさせてしまわないように必要がないのであれば外しておきましょう。

腕時計は目立たないカラーがおすすめ

もし腕時計を付けるのであればシルバーのメタルバンドタイプや黒系のレザーベルトタイプなど、時計があまり目立たないように配慮しましょう。ギラギラしたものやカラフルなものはもちろん控えてください。スポーツタイプの時計などもカジュアルな印象になってしまうのでNGです。

腕時計を付けるときとマナー

結婚式で腕時計を付けるときには最低でも次の2つに注意してください。

何度も時間を見ない

時計を何度もチラチラ見たり、堂々と覗き込んだりするのは失礼なしぐさです。あくまでファッションの一部として付け、できるだけ見ないようにしましょう。

どうしても時間を確認したいときは人目につかない場所でひっそりと確認するようにしてください。

時計は綺麗なものを使う

時計は綺麗なものを使ってください。少なくとも文字盤にヒビが入った時計などは絶対にNGです。「割れる」=「別れる」を連想させてしまい、縁起を大切にする結婚式にはふさわしくないからです。

まとめ

親族として結婚式に参列するときは、新郎新婦の「関係者」という立場で、一般ゲストよりもよりフォーマルな服装が求められます。TPOやドレスコードを守ることが大切です。

また、新郎新婦よりも目立ったり、両家の両親よりも服装の格が高くなったり、縁起が悪い服装したりしないよう注意しましょう。

いずれにしても周囲の人が嫌な思いをしないように思いやりを持ったコーディネートを心がけ、幸せいっぱいの結婚式を楽しみましょう。

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