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結婚式のお車代は、遠方から参列してくれたゲストや主賓のゲストへ、新郎新婦からお礼として渡す交通費や宿泊費です。また、受付や司会進行を依頼した方にお車代としてお礼をお渡しするケースもあります。
お車代は、渡す相手ごとに相場が決まっています。ゲストにお礼の気持ちが伝わる金額で、お車代を用意しましょう。今回の記事では、渡す相手ごとのお車代の相場やマナー、ポイントについて解説しています。結婚式の準備をしている方は、ぜひ参考にしてください。
お渡しするゲスト別に、お車代の相場は大きく5つのパターンがあります。
遠方からのゲストには、交通費の半額から全額をお車代としてお渡しします。
たとえば、北海道や沖縄のような遠方から東京に来てくれるゲストは飛行機のチケットが必要になり、往復で10万円くらいかかってしまうこともあるので、できたら交通費の全額をお渡ししましょう。宿泊予定のゲストには、宿泊費も入れてお渡しするとさらに親切です。
家族や親族であっても、遠方から来る場合は他のゲストと同様にお車代を渡しましょう。また、新郎新婦や新幹線や飛行機のチケットを購入して郵送するケースもあります。宿泊が必要なゲストがいる場合は、ホテルの予約や支払いを済ませておくと良いでしょう。
主賓のゲストや乾杯の挨拶などをお願いしたゲストには、お礼として1万円以上のお車代を渡します。主賓の方や目上の方などへは2万円や3万円など、少し多めに渡すとお礼の気持ちが伝わります。
お車代を渡すときは、披露宴でのご挨拶をかねて、ほかのゲストに配慮しながらそっと渡すようにしましょう。主賓や挨拶を依頼したゲストが遠方から来る場合で交通費が5000円程であっても、お車代として1万円以上を渡します。
多くの場合、新郎新婦と仲が良い友人に受付や余興を依頼するでしょう。そのため気を遣わずに受け取ってもらえる金額か、同じくらいの値段の品物をお礼のギフトとして贈ります。お車代としてお礼をする場合の相場は、5,000円前後です。
披露宴の司会をお願いしたゲストは、内容の打ち合わせやリハーサルなどが必要なので少し負担が大きくなります。お車代として、ほかのゲストより少し多めの2~3万円を渡しましょう。
式場によっては、ゲストに司会を依頼すると「持ち込み料」として追加料金が発生する場合があります。また、式場が用意する司会以外利用できないケースもあるので、事前に確認しておきましょう。
お車代を用意するときはマナーに注意しましょう。
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お車代は、1万円や2万円、3万円など、キリのいい金額をお渡しします。11,000円や12,000円など1,000円単位までの端数が出ても、切り上げて2万円をお渡しするのが一般的なマナーです。ご祝儀とは違い縁起が良い数字にこだわる必要がないため、2万円や4万円などの割り切れる数字で用意しても大丈夫です。
お車代は、新郎新婦から遠方のゲストへのお礼として渡すものです。少ない金額でも、往復の交通費の半額を渡すようにしましょう。 しかし、交通費や宿泊費よりも多すぎるお車代を渡すと、「お祝いにかけつけたことで新郎新婦の負担になってしまったかな?」とゲストを恐縮させてしまうかもしれません。ゲストの交通費を全額負担する場合でも、お車代は相場の範囲内におさめるようにしましょう。
往復の交通費が変わらないゲストには、同じ金額を渡しましょう。 たとえば大阪から東京の結婚式に参列してくれるゲストには、全員にお車代として2万円を渡します。ゲスト同士でお車代の話題が出た時に、金額に差があると不公平な気持ちになってしまう可能性があります。
ゲストには会場までの移動手段や、ホテルなどに宿泊するかを聞き、どれくらいの交通費や宿泊費がかかるのか自分で調べましょう。宿泊予定のゲストに手配する宿泊施設や予約の予定も聞いておき、目安の費用を把握しておくとよいです。
お車代を渡すゲストとその金額をリスト化し、漏れがないか確認しましょう。当日、お車代の渡し忘れを防ぐチェックリストとして活用できます。また、お車代を結婚式の予算の中に入れるのを忘れないように、おおよその合計金額をリストで把握しておくことも大切です。
お車代を用意することは、結婚式当日より前にゲストに伝えておきましょう。お車代の内容も伝えておけば、ゲストも予定が立てやすいです。結婚式の案内状にお車代について記載しておくと良いです。
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お車代は金額に合わせた封筒に入れて渡します。
金額 | 封筒の種類 |
3,000~5000円 | ポチ袋 |
1万円 | 水引とのしが印刷している略式のご祝儀袋 |
2万円以上 | 水引とのしがついている正式なご祝儀袋 |
表書きは御車代やお礼と記入し、新札で用意しましょう。お車代を入れる封筒についてのマナーや注意点は、以下の記事で詳しく解説しています。
お車代を渡さないケースは次の通りです。
お車代を渡すといっても、「お祝いの席だから」「新郎新婦の負担を少なくしたい」と遠慮するゲストもいます。ゲストの人柄や新郎新婦との関係などによっては、お言葉に甘えてお車代を渡さないケースがあります。
基本的には、ゲストにご遠慮いただいても、お礼の気持ちとしてお車代を渡すのがマナーですが、もし当日用意したお車代を辞退された場合は後日お車代の代わりに商品券やギフトなどを渡すのもよいでしょう。
親族や友人などの間では、「親しい仲だから」「お互いの結婚式に出席するのでお金を贈りあうことになるから」という理由で、お互いにお車代を渡さないことを決めていることがあります。事前にお車代を出さないとルールが決まっている場合、ゲストからのご祝儀の受け取りを辞退する方もいます。お車代を渡す代わりに、ギフトを渡しても良いでしょう。
移動手段や宿泊の手配は、特に年配の親族など、手配を負担に感じるゲストには喜んでもらえる心配りです。 バスやタクシー、飛行機、新幹線のチケットと宿泊先のホテルなどの予約と支払いを新郎新婦が行う場合、お車代を渡さないケースがほとんどです。新郎新婦が交通手段や宿泊の手配を行う場合、予約の重複がないよう招待する前にゲストに伝えておきましょう。
遠方に住んでいるゲストが多い場合や、予算が足りずにお車代が準備できない場合があります。お車代が出せないという旨は、招待状を送る前に伝えておきましょう。お車代は出せないが、是非参加してほしいという場合「お車代は出せないが、ご祝儀を辞退するのでぜひ参加してほしい」と伝えてみると良いです。
オンラインで参加できる結婚式の場合、お車代は必要ありません。ただし、ご祝儀をいただいた場合はお返しするのがマナーです。食事・移動などの費用はかかりませんが、8割くらいを目安に内祝いとして返礼の品を送りましょう。
結婚式当日は、新郎新婦が忙しくなかなかゲストに直接お車代をわたすタイミングがないでしょう。受付担当や親、兄弟が代わりにお車代を渡すケースがほとんどです。お車代を渡すタイミングやポイントをチェックしておきましょう。
ゲスト | タイミング |
遠方のゲスト |
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主賓や挨拶を依頼したゲスト |
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受付を依頼したゲスト |
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遠方からのゲストを結婚式に招待する場合は、今回紹介したお車代の相場を参考にして準備をしておきましょう。リストを作成し、予算と照らし合わせておくことが大切です。また、交通手段や宿泊の有無は招待前に確認しておきましょう。お車代の用意が難しい場合は、招待前にゲストに伝えることがマナーです。ゲストとの関係や地域の習慣によって、お車代の相場が異なるケースがあるため、迷ったら両親やウェディングプランナーの方に相談すると良いでしょう。
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