結婚報告会の招待状を書く時の7つのポイントと例文

「挙式は二人だけでしたから」「家族だけでの小さな結婚式にしたから」という理由から、結婚式に呼べなかった人たちに向けたお披露目パーティーとして「結婚報告会」を行うカップルも多いです。

一般的な結婚式の場合、参列者に招待状を送るのは当たり前ですが、結婚報告会の場合はどうなのでしょうか？

今回は、結婚報告会で招待状は送るべきなのか、送る場合にはどのような内容を記載すべきか、実際に使える例文とあわせてご紹介します。簡単に招待状が作れるWEB招待状についても紹介していますので、参考にしてください。

結婚報告会でも招待状の送付は必須

結婚報告会とは、

• 二人だけや家族だけで挙式をした
• 海外挙式なので式に呼べる人が少ない
• 出産後に赤ちゃんのお披露目を兼ねたい

などの理由から少人数で結婚式を行った人が、「多くの人に結婚の報告とお披露目がしたい！」と友人や親しい方を招待し、パーティーを行うものです。

結婚報告会のスタイルはさまざまで、レストランやゲストハウスなどで行うカジュアルで堅苦しくないパーティーもあれば、開催のタイミングが挙式と同日ではないだけでほとんど披露宴と変わらない場合もあります。

しかし、くだけた結婚報告会だとしても、またゲストが極少人数で気心の知れた人だけだとしても、招待状は出すべきです。

マナーの問題でもありますが、招待状には招待の意志を提示する役目の他に

• 開催日時と開催場所の通知
• 出欠確認
• ドレスコードの通知
• 地図の配布
• 会費の有無

などさまざまな役割を担っています。

特にドレスコードや会費の有無は、一般的な披露宴と違いますので、口頭で内容を伝えるのではなく、招待状を送ることでゲストに安心して結婚報告会に参加してもらえます。

招待状をメールやWEB招待状で出すのはアリ？

かつては紙の招待状を郵送するのがマナーでしたが、最近ではメールやSNSなどのデジタル手段を使って招待状を送るカップルも珍しくありません。

一般的な結婚式ではなく「結婚報告会」であればなおさらです。

紙の招待状とWEB招待状、どちらも間違いではありませんが、招待するゲストや結婚報告会のスタイルに合わせて送り方も選んだほうがよいでしょう。例えば、目上や年配の方が多い場合やホテルなどで通常の披露宴と同様に結婚報告会を行う場合には、しっかりとした印象を与えられる紙の招待状をおすすめします。

それに対して、親しい友人などと行うカジュアルなパーティーであれば、メールなどのデジタル手段の利用するのもよいでしょう。

【WEB招待状のサービス例】

WEB招待状の大きなメリットとしては

• 事前の会費振り込み
• 会費のクレジットカード払い
• ゲストの出欠管理
• 招待状の送付として、メール以外にLINEなどでの一斉送信ができる
• テンプレートを利用し、自分たちの結婚式に沿ったイメージのデザインの招待状にできる

という点です。

事前の会費振り込みは、サービスによって手数料が4%や5%か、手数料負担が新郎新婦側かゲスト側か、事前振り込みのサービス自体に対応しているかどうか、という違いもあるので、利用する場合には比較検討して決めましょう。

招待状を書くにあたって気をつけるポイント7つ

結婚報告会の招待状と言っても、基本的には結婚式の招待状と大差はありません。

結婚式と同じく、重要なお祝いのイベントですので、書き方の重要なポイントをおさえ、マナーと必要事項を満たした招待状を作成しましょう。

(1)招待状は開催時期の3か月前には送る

会場との打ち合わせを考えれば、遅くとも結婚報告会の1か月前にはゲスト全員からの返事が揃っていてほしいところ。

返事がないと席次が決まらず、席札も用意できませんからね。

結婚報告会まで2か月を切ってからの発送だと、返信の締め切りまでの期間が半月ほどということもあります。ゲストとしては、予定を調整するのに急かされる感覚を持ってしまうことがありますし、郵便事故やゲストの事情で受け取りのタイミングがずれることも考え、余裕を持って結婚報告会開催の3か月前には招待状を発送しましょう。

逆に3か月前より早く送っても、ゲスト側も予定の見通しが立っていないことが多いので返信までに時間がかかったり、後から変更や訂正が入ったりすることが多くなります。

(2)頭語と結語、時候の挨拶は忘れない

結婚報告会がカジュアルかどうかに関わらず、結婚という大きなイベントに変わりありませんので、招待状に頭語と結語、時候の挨拶は必須です。

頭語・結語は「拝啓･敬具」を使います。

時候の挨拶は「春風の候」といった漢語調と「寒さ厳しき折」「小春日和の続く今日この頃」といった口語調のどちらを使ってもかまいません。

漢語調はビジネスでも使い慣れているから馴染みやすいという方もいる一方、結婚というお祝い事なので、漢語調での挨拶は少し堅苦しいと考えて口語調を使う方が多いです。

(3)会費制の場合は金額とご祝儀不要の旨を記載して

結婚報告会ではご祝儀を頂かず、参加する人から会費を頂く「会費制」のスタイルがほとんどです。

もし会費制で結婚報告会を開くなら、会費の金額とご祝儀は不要の旨を招待状の中に記載しましょう。

(4)出欠の返信期限は遅くとも1か月前に設定する

出欠席の返信は、遅くとも結婚報告会開催の1か月は前に設定しましょう。

これ以上遅くなると、人数の集計や会場との調整などが非常にせわしなくなります。

(5)地図は同封しよう

会場の場所は、住所や電話番号、最寄り駅からのアクセスなど詳細に記載しますが、地図も同封するのが一般的です。

また紙の地図の同封に加え、スマホで見る地図のQRコードも付けるとなお親切です。

(6)ドレスコードがない場合でも「平服でよい」旨を記載

ドレスコードがある場合はそのまま指定すればよいのですが、ドレスコードを特に設けない場合でも、「当日はお気軽にご出席いただきたいと思っておりますので　ぜひ平服でお越しください」というように記載してください。

何も記載がないとゲストも迷ってしまいますし、新郎新婦に問い合わせが相次ぐ事態にもなりかねません。

(7)句読点は使わない

句読点は文章の「終わり」「区切り」の記号ですから、「終わってほしくない」「新生活」への門出である結婚式への招待状では用いないのが鉄則。

結婚報告会も、結婚および挙式と密接に繋がるものですから、同じマナーに乗っ取って句読点を使わない招待状にしましょう。

実際に結婚報告会の招待状を作る時に使える文例集

最後に、実際の招待状にも使える文例をご紹介します。

下記の例では全て左揃えで作成していますが、中央揃えでももちろん構いません。

(1)海外挙式後の場合

(2)国内挙式後などの場合

(3)赤ちゃんのお披露目会も兼ねる場合

まとめ

結婚報告会の招待状は基本的な形式、記載事項は通常の結婚式の招待状と大差ありません。ただし、参加するゲストなかには「一般的な披露宴とは何が違うの？」と戸惑う方もいらっしゃると思いますので、「ドレスコード」や「会費制」などわかりやすく明記することが大切です。

挙式に参列しなかった、できなかった人たちにとっては結婚報告会が実質的な新郎新婦の晴れ舞台。

一般的な結婚式や披露宴とは違うから…とおろそかにせずにきちんとマナーを守った招待状を作成し、結婚報告会当日までトラブルなく進行したいですね。