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和装に身を包み、結婚式を挙げる日本の伝統的な挙式スタイル「和婚」。和装には白無垢や色打掛、引き振袖などがありますが、着物と同時に花嫁さんとして多くの方がこだわりたいという要望が多いのが「髪型」です。
今回は和装の結婚式にあう髪型選びについて、前髪・ショートヘア・面長などのお悩み解決アドバイスと一緒にご紹介します。
Contents
和装の結婚式に合う髪型は、主に3種類あります。
それぞれどういう特徴を持っているのか見ていきましょう。
日本髪は、一般には「文金高島田(ぶんきんたかしまだ)」と呼ばれています。江戸時代に登場した髪型で、以前は日本人女性に最も似合う髪型と言われ、和装の花嫁の伝統的な髪型として定着しました。
歴史が古く由緒が正しいため、より日本古来の情緒を感じられるため、両親・親族に好印象間違いない髪型と言えます。
かつては新婦の髪の毛全てを結いあげ、日本髪にしていましたが、現在ではかつらを用いるのが一般的です。
かつらには、オールウィッグの「全かつら」と、フェイスラインは地毛を用い、被せたかつらに結いつけるハーフウイッグの「半かつら」があります。
かつらを選ぶとき大切なのは「自身の顔の特徴にきちんとマッチしているかどうか」です。
頭のサイズに合っていることは大前提ですが、そのほかにも面長であったり、おでこが狭かったりと、顔の特徴にもいろいろあります。かつらと顔のバランスがよくないと、せっかく綺麗にしても、へんてこな印象を与えてしまうかもしれません。面長やおでこが狭いというのがネックになっている方は半かつらがおすすめします。
全かつらではヘアカラーをしていても、黒髪にできるメリットがある一方で、頭とのバランス調整をしにくいデメリットがあります。
半かつらは一部に地毛を使うため、頭とかつらのバランス調整がしやすく、より自然な状態で魅せられるメリットがある一方で、ヘアカラーをしているとかつらの黒髪とあわせると色味がおかしくなってしまうデメリットがあります。
新日本髪とは、古来よりある日本髪を現代風にアレンジした髪型です。
新日本髪はかつらを使いません。ワックスやスプレーなどを用いて地毛で結いあげるので、根本的な構造は日本髪と異なります。単に見た目やシルエットに日本髪の流れを受け継いでいるヘアスタイルと考えましょう。
また、日本髪にはない「前髪」があったり、ゆるふわにちょっと軽さを出してカジュアル感を演出してみたりと、ヘアアレンジにも幅があるため、堅苦しくなりすぎない新日本髪なら友人ウケもばっちりでしょう。
おでこを出したくないけど、和っぽさは残したい方には、新日本髪がおすすめです。
「和装に洋髪はあわない」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。洋髪は、現代では和洋ミックスの雰囲気が人気を呼ぶ、日本髪・新日本髪と並んで和装の結婚式で選択されている髪型です。
日本髪の定型シルエットに縛られる必要がないため、圧倒的にヘアアレンジの自由度が高く、ヘアアクセサリーも好みのものを自由につけることができます。
個性を出したい花嫁さんには、和装と洋髪の組み合わせはおすすめです。
ウエディングドレスを身にまとうとき、ヴェールなどの衣裳小物を身につけますね。和装の結婚式でも同じようにあわせるべき衣裳小物があります。あわせる衣裳小物は、和装の種類によって異なります。
和装の結婚衣裳の中でも最も格式が高いのが白無垢(しろむく)です。その歴史は、なんと室町時代にまでさかのぼるとか。
そんな白無垢にだけ合わせられるのが「綿帽子」(わたぼうし)と呼ばれる衣裳小物です。綿帽子にはウエディングドレスのヴェールと同じような役割として、式が済むまで「花嫁の顔を新郎以外の人に見られようにする」という目的があります。
和装において勘違いしがちなのは、綿帽子の下の髪型は文金高島田だけに限らず、新日本髪や洋髪でも、綿帽子をかぶることができるということです。しかし、新日本髪や洋髪では高さを出すことが難しいため、綿帽子キーパーと呼ばれる器具を使用し、綿帽子に高さを出し、形を整えることが必要になります。
綿帽子をあわせるときは、サイズに気をつけましょう。大きすぎると顔を覆い隠し過ぎてしまい、全体のバランスが悪くなるほか、頭が重そうに見えてしまいます。反対に小さすぎると顔を隠すことができず、頭に乗っけているだけ……になってしまうことも。
また、被る位置も重要です。前にかぶりすぎてしまうと顔が隠れすぎてしまうので、眉毛にかかるかかからないかの位置を目安に固定するようにしましょう。
「角隠し」(つのかくし)は、江戸時代の女性が外出の際の埃(ほこり)よけとしてかぶっていた揚帽子(あげぼうし)が起源といわれ、白無垢だけでなく、色打掛(いろうちかけ)や引き振袖にもあわせられます。
角隠しという名前の由来は、「嫁入りする女性が怒りの角を隠すことでおしとやかさを表している」というものです。
ただし、角隠しはその構造上、洋髪には身に着けることができません。日本髪か新日本髪のときのみ選択できます。
角隠しは一枚の布をぐるりと巻いて作られるため「着ける位置」が大切です。眉毛の少し上くらいがベストで、眉毛は少しだけでも出しつつ、似合う位置にセットしましょう。
角隠しは一般に「髪のボリュームがあるほど、見栄えがいい」と言われています。そのため、角隠しを選択されるのであれば、軽めの印象がある新日本髪よりも、全かつら・半かつらを用いた日本髪がおすすめです。
引き振袖や洋髪の場合、髪飾りのあわせ方によっては、成人式のようになってしまい、せっかくの結婚式の特別感が無くなってしまうことがあります。せっかくの和装の結婚式なら、着物メインに引き立てましょう。
大切なのは髪飾りをアクセントにして全体を華やかに見せることです。
髪飾りをあわせる際に意識したいのは「配色」です。多くの花嫁に人気なのは紅白や、黄色(金色)などです。着物全体の配色とも相性がよく、バランスが崩れにくいという理由から選ばれています。
また、水引(みずひき)などの縁起物の髪飾りを用いるのも、和装の結婚式ならでは。軽めでありながら特別感を演出することができます。
和装の結婚式で合わせられる髪型には日本髪・新日本髪・洋髪の3種類があることを抑えたら、ここからは多くの花嫁さんの疑問、和装の結婚式での髪型選びでのよくある質問に回答します。
面長が気になる方はサイドにボリュームを持たせ、髪飾りや巻き髪でポイントをつけましょう。
日本髪や新日本髪の場合、おでこを出すことが基本となり、髪のボリュームも上へ高くなり、余計に面長に見えてしまいます。
面長の方は普段から大人っぽく見られがちなので、普通に日本髪や新日本髪にしてしまうと老けて見えてしまうかもしれません。
サイドにボリュームを持たせると、丸みを持ったシルエットになります。髪飾りをつけて左右非対称さを演出してみるのもおすすめです。
丸顔の方は縦に高さを出すことで大人っぽさを演出できます。
縦に高さを出すのに簡単なのは、おでこを出すことです。前髪は上げ方によっても印象が変わります。例えば真上にぴっしりと前髪をあげれば上品に凛々しくなりますし、ふんわりと空気の入った感じに前髪をあげると柔らかい、かわいらしい感じになります。
洋髪であれば前髪を斜めに流したり、ウェーブを掛けたりとヘアアレンジをすることで縦に高さを出しつつ変化をつけられます。
すでにお話しした通り、現代の日本髪にはフルウイッグの「全かつら」と、ハーフウィッグの「半かつら」があり、全かつらであればどんなに髪の短い方で日本髪にできます。
また、一般的に、サイドの髪があごまであるショートヘアであれば、地毛を活かして半かつらで日本髪を結うことができます。衣裳担当のスタッフに相談してみることをおすすめします。
和装の結婚式でショートヘアやボブヘアの方は、髪飾りを工夫してつけたり、カールをかけたりすると和の雰囲気にマッチした髪型にできます。
ショートヘアやボブヘアの方が髪飾りをつけるときのポイントは、髪のボリュームをあえて抑えめにセットすることです。着物と髪飾りの魅力をさらに引き立て、印象的にできます。
カールはかけるなら、かける場所を選びましょう。前髪にかければ柔らかさを、ショートボブの内巻きダウンヘアなら清楚な雰囲気になり、印象が変わります。
また、髪を後ろに流し、外側にカールをかけることで艶やかさを演出することもできます。
髪は動きを加えれば印象を変えられるので、アレンジを工夫するのがおすすめです。
「おでこを隠したい」という花嫁さんは珍しくありません。おでこが気になる方は新日本髪がおすすめです。新日本髪であれば前髪を作ることができるため、おでこを隠せます。
薄めのシースルーバンクであればカジュアル感と華やかさ感が出せますし、厚めの前髪にすれば目を強調することができ、和の雰囲気がぐんっと上がります。
和装を美しく着こなす基本は「着物の柄や襟元・襟足などの魅力をしっかりアピールする」ことです。そのため、着物が隠れないアップスタイルをおすすめされることが多く、比較的自由な新日本髪や洋髪であっても当てはまることです。
着物の柄、襟元、襟足を綺麗に魅せるためにアップスタイルがオススメであるものの、髪をおろしたヘアスタイルができないというわけではありません。アップスタイル、髪をおろしたダウンスタイル両方試し、ヘアメイクスタッフや親御様などと相談しながら、似合うヘアスタイルを見つけていくとよいでしょう。
和装の結婚式の場合、髪型は「文金高島田」という日本髪の定番から、似たり寄ったりになってしまい、オリジナリティが薄くなってしまうのが悩みどころです。
日本髪でも個性や自分らしさを出したいなら、着物の柄や髪飾りで変化をつけるようにしましょう。例えば、季節にあわせて簪(かんざし)や髪飾りの生花を選んだり、思い出のある洋服や着物の生地を使ったリボンを髪にあしらったり、などです。
簪や髪飾りは華やかさを演出してくれるので、自分のこだわりを詰め込んでみてはいかがでしょうか。
また、着物や髪飾りの色味に合わせて、メイクにワンポイント入れるのもよいでしょう。
確かに「和装は黒髪美人」というイメージがありますから、ヘアカラーのまとめ髪だと違和感を感じる人もいるかもしれません。しかし、洋髪をふわっとアップにまとめればヘアカラーが絶妙なアクセントになるのです。
洋髪はアレンジ次第でどんな服装ともマッチします。ただ、両親や親族に礼儀にこだわる方がいる場合は、全かつらで黒髪の日本髪が一番喜ばれるでしょう。
Q8でまとめ髪はカラーが入っていても、洋髪にすることで和装にマッチするとご説明しました。
しかし、日本髪となると話が変わってきます。日本髪は一般的に黒髪がいいとされます。
もし髪にヘアカラーをされていて、それでも日本髪になされたい方は、全かつらを使用しましょう。全かつらであれば髪の色に関係なく日本髪にできます。
さて、これまで日本髪・新日本髪・洋髪の説明を通して、前髪のお話しに触れてきました。
日本髪に始まるように「和装では前髪を上げるのが伝統」です。しかし、現代ではそこまで前髪のあり・なしにこだわる必要はなく、ヘアスタイルは多様化しています。
そこで、和装での結婚式の髪型を考えるうえで、前髪を上げるメリットとデメリットについてしっかりと理解しておいた方が、よりよい髪型選びができるでしょう。
まず前髪は「あるか・ないか」で大きく人の印象を左右します。丸顔で子どもっぽく見られがちな方やピシッと凛々しく決めたい方には「前髪なし」がおすすめです。
前髪を下ろしていると、目にかかってつい髪先をいじってしまいがちです。神社式などの厳格な雰囲気で執り行われる挙式の場合、落ち着いたしぐさを心がけたいものです。
「前髪なし」の髪型であれば人目につく場所でも余計なしぐさがなく、落ち着きのある上品さを保ちやすいでしょう。
白無垢や色打掛などの和装は、夏場などにずっと身についていると暑くなってくることもあります。
「前髪なし」だと汗がにじんできて前髪がおでこにくっつくということがないため、綺麗な見た目、清潔感を維持できます。
前髪を上げると大人っぽい印象になり凛々しくなります。しかし、面長の方が前髪を上げると大人びて見えすぎてしまい、老けて見られることもあるため、注意しましょう。
前髪には縦のラインを短くし、小顔に見せる効果があります。面長を気にしている方や、顔の大きさにコンプレックスのある方は前髪をおろした髪型の方がおすすめです。
ヘアカラーの方や白髪が生えやすい方の場合、髪が伸びるにつれて生え際に色むらが出ます。前髪を上げると生え際が目立つため、「前髪なし」で色むらが気になる方は染め直すか、全かつらの使用がおすすめです。
和装での前髪アレンジには横に流してまとめたり、後ろの髪の毛と一緒にポンパドールに入れこんですっきりまとめあげたり、など種類があります。
前髪をおろすヘアアレンジは、おでこが広い方におすすめです。おでこを出すことで縦長ラインが強調され、面長に見えてしまいます。前髪をおろす、あるいは横に流すことでおでこを強調しない髪型にできます。
前髪をおろすときに注意したいのは「眉にかかるくらいの長さ」にすることです。長すぎるとやぼったくなってしまいます。
また、前髪が短いのであればカールをさせてもOKです。
前髪をセンターでわけ、頭にピッタリ押さえつけるので、ストレートへアの凛とした雰囲気を作り出せます。
比較的伝統的なヘアスタイルなので、和の雰囲気が好きな方におすすめです。
上記のセンターわけとは違い、前髪だけでなく全体をゆるふわに仕上げるポンパドールというアレンジもあります。おでこのスッキリ感と、柔らかく立ち上げた前髪のふんわり感のバランスがで、かわいらしさ、物腰の柔らかさを演出できるため、おすすめです。
ウェーブやカールをかければカジュアル感を出せるので、様々な場面にマッチします。
和装の結婚式にあう髪型選びについて、前髪・ショートヘア・面長などのお悩み解決アドバイスと一緒にご紹介しました。
和装の結婚式には伝統的な日本髪から現代のオシャレ感を取り入れた新日本髪・洋髪の3種類の髪型があります。
和装の結婚式は、髪型によって身に着けられる衣裳小物が変わるので、つけたい衣裳小物やご自身の顔の特徴などもあわせて、髪型選びを楽しんでくださいね♡
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