結婚式というと、挙式と披露宴を行うのが一般的でしたが、最近はさまざまなスタイルの結婚式があり、挙式のみを行うカップルも増えています。
披露宴は行わずに挙式のみの場合、費用の相場はどのくらいなのでしょうか?
いわゆる一般的な結婚式との違いや挙式のみにした場合のメリットなども紹介しますので、挙式のみの結婚式にしようか検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
1.挙式のみの費用相場は30万円~40万円
挙式のみを行う場合の費用は、挙式の時期やエリアによって異なりますが、30万円~40万円が相場といわれています。結婚式場のプランによっては約4万円から挙式が挙げられるものもあるようです。
挙式と披露宴を行う結婚式の場合、約350万円ほど費用がかかりますので、挙式のみにした場合にはかなり費用が抑えられます。
ただし、挙式のみの場合でもオプションを追加すれば、その分費用は上がります。
挙式の写真や映像をアルバムにまとめてプレゼントしてくれたり、ウエディングドレスにこだわったり、挙式後に食事会を設けたりと、さまざまなオプションがありますので、プランによっては50万円前後かかると見積もっておきましょう。
2.挙式のみの結婚式に最低限必要なもの
挙式のみのプランといっても、結婚式場によってプランに含まれる内容が異なりますので、必ず確認が必要です。
「安いプランだと思ったら、ウエディングドレスは別料金となっていて、思っていたよりも費用がかかってしまった」といったことにならないためにも、必要最低限必要なもののリストとプラン内容を必ず照らし合わせて確認してから契約するようにしましょう。
■挙式のみの場合、最低限必要なもの
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プラン内容にこれらのリストにある項目が含まれていない場合には、オプションで追加したり、そもそもプランを変更したりする必要があるかもしれません。
もし最低限必要なものを追加しなければいけない場合、それぞれの項目にどのくらいの費用がかかるのか、押さえておきましょう。
◯挙式料
結婚式場の規模やエリアなどによって異なりますが、30~40万円が相場のようです。安いところでは数万円から利用できる結婚式場もあります。
アクセスの良い場所や人気のエリアなどは、費用が高くなる傾向にあります。
◯司会や牧師、オルガン奏者や聖歌隊などの費用
司会者などの費用は挙式料に含まれているケースが多いですが、別途依頼しなければならない場合には5万円程度かかると見積もっておきましょう。
プロの司会者に依頼したい、牧師は外国人が良い、オルガン奏者のほかに聖歌隊も呼びたいなど、要望が多いほど費用は高くなるでしょう。
一方で司会者だけいれば良いという方は、費用を安く抑えられる項目でもあります。
◯ウエディングドレスやタキシードなどの衣装代
挙式のみの結婚式で一番費用がかかるのが衣装代で、新郎新婦の2人で20万円~30万円程度が相場です。
挙式のみのプランに衣装代も含まれているケースがほとんどですが、安いプランの場合、選べるウエディングドレスの種類が限られていたりしますので、気に入ったドレスがなかった場合にはプランのグレードを上げることを検討しても良いでしょう。
また、式場によっては衣装の持ち込みが可能な場合もあります。どうしても着たいドレスがないという場合には、自分で用意するのもひとつの方法です。
ただし、衣装の持ち込み料がかかるケースが多く、料金も1万円~10万円と結婚式場によってさまざまなので、衣装の持ち込みができるのか、持ち込みをする場合いくらかかるのか、事前に確認しておきましょう。
◯写真撮影費用
結婚式は一生に一度の思い出です。挙式のみであっても、写真で残す方がほとんどでしょう。
集合写真1枚だけの撮影であればプランに含まれている場合もありますが、カメラマンに依頼して衣装合わせや両家との顔合わせ、挙式の風景など撮影してもらう場合には10万円ほど費用がかかります。別途アルバム作成も依頼するとなると、5万円程度プラスになると考えておきましょう。
◯結婚式の招待状
招待状は1通あたり数百円程度で送ることができます。挙式のみだから参列者にはメールや口頭で伝えれば良いという方もいらっしゃるかもしれませんが、招待状を出しておくことで、挙式が近くなってから結婚式場の場所や式が始まる時間などを招待状を見て確認できますので親切です。
◯両親の衣装代や着付け費用
新郎新婦だけでなく、挙式では両親や親族なども正装で参列します。父親はモーニングコート、母親は黒留袖などを着るのが一般的です。
結婚式場で衣装のレンタルや着付けを行う場合、費用が追加でかかります。2人で10万円~20万円程度が相場です。
両親の衣装代などは基本的に新郎新婦が負担するものですが、自分たちの費用は自分たちで出すという両親もいらっしゃると思いますので、事前に衣装については相談しておくと良いでしょう。
3.挙式のみの場合、参列者は15人程度
挙式のみの結婚式では、参列者は親族のみというケースが多いようです。
新郎新婦の両親や兄弟、祖父母だけを招待し、10人~15人ほどで挙式を行います。
最近は、新郎新婦2人だけの挙式プランもあります。
親族以外に親しい友人を招待して30人以上参列者がいる場合には、挙式の後にレストランなどで食事会の場を設けることをおすすめします。
挙式と食事会がセットになったお得なプランなどが用意されている結婚式場もありますので、探してみると良いでしょう。
4.挙式のみの結婚式を挙げるメリットとは
結婚式を挙式のみにした場合、次のようなメリットが得られます。
- 一般的な結婚式に比べて費用を抑えられる
- 結婚式の準備の手間や時間を省くことができる
- 親族への紹介ができる
- 結婚したというけじめをつけられる
最大のメリットは、挙式のみであれば費用を安く抑えられるということです。
挙式のみにする理由のひとつとして、経済的な事情があります。披露宴を行うと予算をオーバーしてしまうから挙式しか挙げられないカップルや新婚旅行や新生活のためにお金を使いたいと考えるカップルなども多いようです。
また、結婚式は1年前から準備を始めるのが一般的ですが、挙式のみの場合、数ヶ月前からの準備で間に合いますので、時間の節約にもつながります。
そのため授かり婚で、挙式だけで良いからすぐにでも結婚式をあげたいというカップルにもおすすめです。
5.結婚式場を選ぶときのポイント
挙式のみだからどこの結婚式場も同じでは?と簡単に決めてはいけません。プラン内容やサービス内容など結婚式場によってさまざまですので、挙式のみだからこそ、式場選びが大切なのです。
挙式のみのプランがある結婚式場を探すときには、次の3つのポイントをチェックしましょう。
- 自分たちの予算にあう挙式のみのプランがあるか
- 結婚式場のそばにレストランなどの食事ができる場所があるか
- スタッフの対応は丁寧か
(1)自分たちの予算にあう挙式のみのプランがあるか
何よりも、まずは自分たちが想定している挙式が予算内で挙げられるのか確認しましょう。予算に収まらなかった場合にはオプションの取捨選択やプランの変更なども検討しなければなりません。
時間が許す限り、結婚式場の無料相談に行ってみたり、ブライダルフェアなどで情報収集したりと、最適な挙式プランを見つけましょう。
(2)結婚式場のそばにレストランなどの食事ができる場所があるか
食事会が含まれているプランを利用するのも良いですが、なるべく費用を抑えるために挙式後に近くレストランなどで、家族のみで食事をするというケースも多いでしょう。
事前に確認しておくことで、当日慌てることなくお店まで移動ができます。また、近くに飲食店がなく、タクシー移動が必要で結局お金がかかってしまったという事態も避けられます。
(3)スタッフの対応は丁寧か
あってはならないことですが、挙式のみだからといって雑な対応をするスタッフがいる結婚式場を選ぶのはやめましょう。
新郎新婦にとって結婚式は大切なイベントですからね。気持ちよく対応してくれる結婚式場にお願いしましょう。
まとめ
結婚式は一生に一度の思い出になります。たとえ挙式のみであっても、新郎新婦が満足のいく結婚式を挙げられることが一番です。
披露宴を行う結婚式に比べ、費用も安く抑えられ費やす時間も少なくて済みます。しかし、自分の思い描く挙式にしようと思ったら、オプションの追加が必要で費用もその分プラスになり、想定していた予算をオーバーしてしまうこともあるでしょう。
どうしても譲れないポイントはどこなのかカップル同士で相談し、プランナーの意見も参考にしながら、理想の挙式プランを見つけてください。